使わないと衰える身体機能
体を使わないでいると心臓・肺・筋肉の機能が衰え、倦怠感や脱力感を覚えて活動能力は低下します。軽度低下の場合はランニング・自転車・水泳などの運動能力が低下し、中等度になると歩く・買い物・家の用事ができにくくなります。身体機能が高度に低下すると、ごく軽度の体動や自分の身の回りのこと・・洗顔・衣服の脱着等・・もできなくなります。

身体機能が衰える原因:
わずか2-3日動かないだけでも機能は低下します。安静期間が長いほど機能低下も高度となり、回復に時間がかかります。機能回復には安静期間の3倍かかることがあると言われます。動かなくなる主な原因としては下記のようなものがあります。
・癌 脳卒中 心筋梗塞 筋線維症 慢性疲労症候群
・背中の外傷 骨折 靭帯や腱の損傷
・入院。わずか1〜2日の短期入院も含まれます。
・妊娠-とくに長期間のベッド上安静が必要な場合
肥満・栄養不良 加齢 うつ 認知機能低下があると機能低下が起こりやすくなります。
機能衰えの症状:
・脱力感や倦怠感
・軽い動作による息切れ
・心拍数が速い
・動くと痛みや不快感が生じる
・筋力・耐久力・平衡感覚が低下する
・運動能力が落ちる
・日常の用事や身の回りのことができにくくなる。
治療の基本は運動療法で、運動量を少しずつ増やしていきます。運動の種類には有酸素運動と筋力増強運動があります。
Elsevier Patient Education © 2024 から一部抜粋
